株式会社三輪機械（福井県福井市・八木秀樹社長）は自転車用スポークの新シリーズ「マジックチタン」を発表、順次受注する。

眼鏡用に開発された柔軟性に富むチタン合金を使用、眼鏡部品加工技術の応用による回転冷間鍛造＝スウェージング加工によって、従来のチタン製スポークにない「折れない」耐久性に加え、ばね弾性を生かした使用メリットを得ている。

ダウンヒルなど過酷な条件下での、「折れない」耐久性の追求を主眼として開発を行い、自転車産業振興協会技術研究所による評価試験では、引張強度が鋼材製・ステンレス製と同等以上、繰返し曲げ強度が3倍以上という結果が得られた。自転車スポークとして現時点で「世界最強」と呼べる強さとなった。もちろん素材特性を生かし、重量は鋼やステンレスの約６０％という軽さも同時に達成している。

さらに、トライアル競技車でのテストを通じ、高いばね性が明らかとなった。静止からの前方向ジャンプ（こぎ跳び・オットピ）においてステンレス比1.2倍の飛距離を計測*した。着地時の安定感をはじめ、競技者からは、競技の様々なシーンでステンレス製にない良好な使用感が報告されている。　＊当社モニター競技選手による実測値。

グラベルなど過酷な条件下での耐久性・使用感のアドバンテージ

「しなり」によるロードバイクでの推進力・疲労軽減など期待できる分野は多い。

チタン特有のマットグレー色も現代的なフレームにマッチする。

眼鏡の「聖地」福井・鯖江で独自発展した加工技術と、生産地ならではの素材調達力により、画期的な製品が完成。当面は受注生産のみとなる。

マジックチタン　MagicTitan　　商標登録出願中

株式会社三輪機械

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